04/10/2024

ETASとBlackBerry QNXのパートナーシップ

ETASとBlackBerry QNX、ソフトウェアデファインドビークル(SDV)向けの安全でセキュアな基盤を提供するためのパートナーシップを締結

ドイツのニュルンベルクで開かれたEmbedded Worldトレードフェアで新しいパートナーシップの展望を語る:BlackBerry QNX製品戦略担当バイスプレジデントのGrant Courville氏(左)、ETASプロダクトマネージャのThomas Hahn(右)
ETAS営業担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼取締役会メンバー、Mariella Minutolo
  • 効率的な再販パートナーシップを通じて、自動車メーカーとそのサプライヤーにとってのプロセスを簡素化
  • ETAS AUTOSAR AdaptiveミドルウェアとQNXオペレーティングシステムを利用した統合型ソリューションを提供
  • UN-R155、GB/T、ISO/SAE 21434に準拠したETASのサイバーセキュリティソリューションも展開

ドイツ・シュトゥットガルト - カナダ・ウォータールー、2024年4月10日:ドイツのシュトゥットガルトに本社を置くETAS GmbHは、カナダのウォータールーに本社を構える車載用ソフトウェア開発の大手ソリューションプロバイダBlackBerry Limited(NYSE: BB、TSX:BB)の事業部門であるBlackBerry QNXと、次世代ソフトウェアデファインドビークル(SDV)のセーフティクリティカル機能の開発を加速するソフトウェアソリューションの共同販売とマーケティングにおけるパートナー契約を締結しました。今回締結した再販パートナーシップ(ETASとBlackBerryの長年にわたる技術的パートナーシップの延長)により、両社は連携を強化して業務プロセスの合理化を進め、ETASのAUTOSAR Adaptiveに基づくミドルウェアRTA-VRTEとQNX®オペレーティングシステムを利用した統合ソフトウェアを提供します。これにより、マイクロプロセッサを使用する車載コンピュータ/ドメインコントローラ電子制御ユニット(ECU)の開発のための高性能で安全な基盤が実現されます。

この基盤の構築には、ETASの車載用ファイアウォールおよびホストベースの侵入検知テクノロジーが適用されます。そのため、自動車メーカーとそのサプライヤーは、UN-R 155およびISO/SAE 21434規格に準拠した継続的なセキュリティ監視を実現することができます。

自動車業界では、SDVへの移行が急速に進んでいます。そのため、セキュアで信頼性の高いリアルタイムオペレーティングシステムおよびハイパーバイザ基盤を提供する上で、実証済みの基盤ソフトウェアとAUTOSAR Adaptive Platform(AP)標準規格の重要性は一段と増しています。次世代の車載E/Eアーキテクチャは、マイクロプロセッサテクノロジーで実現される強力な車載コンピュータ(ビークルコンピュータ)に大きく依存することになります。ETASとBlackBerry QNXのソフトウェアは、データ管理、通信、タスク実行、安全性、セキュリティ、柔軟性のための堅牢な基盤を提供します。これにより、自動車メーカーは、安全性とセキュリティを強化する革新的な機能を市場に投入することができます。この統合型ソリューションは、モビリティの未来を切り拓いていくための重要な役割を担っています。

「今回のコラボレーションは、AUTOSAR Adaptive Platform(AP)標準規格に対応した、最先端のマイクロプロセッサベースの車載用ソフトウェア統合型ソリューションの開発を目指して、5年前に始まった取り組みの延長線上にあります。今回の連携強化により、ETASとBlackBerry QNXは、互いの強みを組み合わせることで、自動車業界におけるソフトウェアデファインドビークル(SDV)の実現に向け、テクノロジーの加速度的な進化に合わせた支援を強化していきます」と、ETAS営業担当エグゼクティブ・バイスプレジデント兼取締役会メンバーのMariella Minutoloは述べています。「ETASとBlackBerry QNXのこうしたパートナーシップはきわめて重要であり、業界の経済的枠組みを再編すると同時に、新興テクノロジーの導入を促進する役割を果たします」

「信頼できる確立されたエコシステムサプライヤーによって支えられる最適化されたソフトウェアおよびテクノロジーの統合は、次世代自動車(次世代コネクテッドカー)の長期的な成功にとって不可欠です」と、BlackBerry QNX製品戦略担当バイスプレジデントのGrant Courville氏は述べています。「BlackBerry QNXとETASの継続的コラボレーションの拡大によって、両社の信頼できるテクノロジーが組み合わさることになります。自動車メーカーは、これらのテクノロジーを利活用することで、未来を拓く新しいイノベーションをより速く、よりコスト効率よく市場に投入し顧客に届けることが可能になります」

ETASについて

ETAS GmbHは、1994年にボッシュ・グループの完全子会社として設立されました。現在では欧州、北米、南米、アジアの各国に拠点を構え、グローバルに事業を展開しています。ETASのポートフォリオは、ソフトウェアデファインドビークルを実現するための車載用ベーシックソフトウェア、ミドルウェア、開発ツール、クラウドベースのサービス、サイバーセキュリティソリューションおよびエンドツーエンドのエンジニアリング/コンサルティングサービスを中心に構成されています。自動車メーカーやサプライヤーは、ETASの製品・ソリューションやサービスを利活用することで、独自性の高いビークルソフトウェアの効率的な開発、運用、セキュリティ保護を実現することができます。

BlackBerryについて

BlackBerry(NYSE:BB、TSX:BB)は、世界中の企業や政府機関向けに、インテリジェントなセキュリティソフトウェアとサービスを提供しています。同社のソフトウェアは、2億3,500万台以上の車両に搭載されています。カナダのオンタリオ州ウォータールーに本社を置く同社は、AIと機械学習を活用して、サイバーセキュリティ、安全性、データプライバシーの分野に革新的なソリューションを提供しており、エンドポイント管理、エンドポイントセキュリティ、暗号化、組み込みシステムの各分野でのリーディング企業として独自の地位を築いています。BlackBerryのビジョンは明確です。信頼できるつながった未来のためのセキュリティを確立することです。

詳細については、BlackBerry.comをご覧になるか、@BlackBerryをフォローしてください。

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