実車テスト

路上およびオフハイウェイ

オートモーティブシステムは、ラボやテストベンチでの機能検証を経て、実車テストへと進みます。路上試験は、専用の性能試験場から公道実証試験へ段階を経て行われます。多様な路面条件で高速走行等のテストが繰り返され、性能検討にstop-and-go等の標準ドライブサイクルが使用されます。厳しい温度・高度環境で性能を検証するため、極寒・砂漠地帯、急峻な高山帯等で試験が行われます。

適合エンジニアは、走行特性等のパラメータを調整し最適化します。また、診断機能のしきい値を環境パラメータに照らして検証します。

実車テスト–信頼性・効率化がカギ

開発サイクルが短くなり、試験車両の数も制限される今日、実車テストは極めて効率的に行う必要があります。実車試験全般を通じてデータ収集を行い、カバレッジも最大限に高める必要があります。

ドライブレコーダは、テストエンジニアのツールセットにとって重要な要素の一つです。開発工程内で評価作業を行うために、INCAの機能を無人で操作できるドライブレコーダが用意されています。INCAソフトウェアの稼動するPCを車内に持ち込むことなく、ETAS製の測定機器やECU/バスインターフェースを使用して、INCA実験のコンフィギュレーションを実行することができます。記録された膨大な測定ファイルは、アドオンの測定データアナライザMDAを使用して、解析作業を行うことができます。

実車テスト – 製品