シームレスで信頼性の高い統合のバックボーン
自動車業界では急速な技術の進化に伴い、車両に搭載する先進的機能に対する消費者の需要も高まっています。自動運転からコネクテッドインフォテインメントシステムまで、車載ソフトウェアの複雑さは前例のないレベルに達しています。当社では、こうした複雑さを解消するために、AUTOSAR ClassicおよびAUTOSAR Adaptive規格ベースの基本ソフトウェア、ミドルウェア、構成ツールの高性能リアルタイム アプリケーション環境を開発し、提供しています。ETASのAUTOSARベースのミドルウェアソリューションは、数十年にわたって、最新の車両においてシームレスで信頼性の高いソフトウェア統合を実現するための重要なバックボーンであることを証明しています。
ミドルウェアとは、ECU内のオペレーティングシステムとアプリケーションソフトウェアの間に位置するソフトウェア層を指します。これは、車両のソフトウェアアーキテクチャ内の各種コンポーネント間の通信とデータ交換を容易にするブリッジとして機能します。アプリケーションとシステムを分離することで、ミドルウェアはアプリケーションとシステムを独立して開発、保守、アップグレードできるようにします。ミドルウェアは仲介者として機能し、基盤となるハードウェアを抽象化し、ソフトウェアコンポーネントがシームレスに対話できるように標準化されたインターフェースを提供します。
当社のソリューションがもたらすメリット:
モジュール性と拡張性
開発者は、各種ECU間で再利用できるモジュール型ソフトウェアコンポーネントを作成できるため、開発時間とコストを削減できます。ソフトウェアを大幅に再構築しなくても、新しい機能を追加できます。
安全性とパフォーマンスの向上
エンジン制御など、車両の多くの重要な機能にはリアルタイムの応答性が必要です。当社は、ECUが最小限の遅延でデータを交換するために必要なツールとプロトコルを提供します。
アップデートの簡素化
当社のミドルウェアはECUソフトウェアの更新プロセスを簡素化し、メーカーがOTA(over-the-air)アップデートを配信できるようにして、ハードウェアの大規模な変更を必要とせずに車両の機能とセキュリティを強化します。
診断の強化
当社は、ECU内のソフトウェアの問題の特定と解決を容易にする診断とデバッグ用のツールを提供しています。この機能は、最新の車両の信頼性と安全性を確保するために不可欠です。
シンプルな統合
ECU内での幅広いハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントの統合を可能にし、さまざまな車両システムのシームレスな動作を保証します。
開発時間の短縮
ミドルウェアは、通信とソフトウェア開発のための標準化されたフレームワークを提供することにより、ECUソフトウェアの開発に必要な時間と労力を削減します。この効率性は、厳しい生産スケジュールに応え、車両をより早く市場に投入するために非常に重要です。
将来に対応
自動車業界が自動運転、電気自動車、高度な接続性に移行することに伴い、ミドルウェアは将来に対応するECUソフトウェアを提供します。新しいテクノロジーや機能が登場するたびにシームレスに統合できるため、車両は競争力維持し、常に最新の状態を保ちます。
クロスプラットフォームの互換性
当社のミドルウェアは自動車業界で使用される各種ハードウェア/ソフトウェアプラットフォームと互換性を持ち、ECU設計の柔軟性を高めます。
当社のソリューションにご興味はございますか?
ETASのミドルウェアソリューションは、ISO 26262およびASIL-B/Dに準拠した開発プロセスに従って開発されています。したがって、当社のソリューションは、品質管理された低コストな製品から、最も要求の厳しい安全性が重要なアプリケーションまで使用できます。