11/10/2023

ETAS、ESCRYPT CycurFUZZを発売

高速ファジングテストでサイバーレジリエンスを強化

ETAS Cycur Fuzz press release
  • UN-R155とISO/SAE 21434の要求事項を満たす自動車プロトコルに焦点
  • 他社のツールに比べ8.5倍のスピードで、より多くの欠陥を検出
  • 単体ECU、複数ECUの同時テスト(車両全体のファジング)、仮想ECUのテストを開ループ/閉ループのセットアップで実施可能
  • モジュール式アーキテクチャにより、自動化ワークフロー、CI/CDパイプライン、仮想プラットフォームに簡単に統合

ドイツ、シュトゥットガルト、2023年11月9日 – ETASの新しいファジングツール、ESCRYPT CycurFUZZは、ファジングテストにおいて画期的なスピードと高い欠陥検出率を実現します。本ツールはハイパフォーマンスと正確性を備えており、OEM、技術サービスプロバイダおよびサプライヤーが実施する自動車システムにおけるセキュリティ成熟度の評価を支援します。開発から妥当性確認(Validation)の全プロセスを通して製品のソフトウェア品質を向上させることができ、規制要件のコンプライアンスも保証します。

自動車システムの複雑化に加え、UN R-155、ISO/SAE 21434などの国際規制に対応するため、サイバーセキュリティテストは自動車システムの開発と妥当性確認(Validation)に不可欠なステップとなっています。ファジングは業界では広く知られた確立されたテスト手法であり、ISO/SAE 21434では自動車システムの堅牢性とサイバーレジリエンスの妥当性を確認し、弱点を初期段階で特定する目的で推奨されています。

ETASがこのたび発売する自動車用ファジングテストツールのESCRYPT CycurFUZZは、OEMやサプライヤーが最新の規則や規格を満たすだけでなく、テスト手順をカスタマイズし、自動化し、高速化できるようにデザインされています。

ESCRYPT CycurFUZZを効果的に開発プロセスに組み込むことで、自動車メーカーもサプライヤーも、製品のソフトウェア品質とサイバーレジリエンスを初期段階で確実に改善していくことができます。

この新しいファジングツールは、物理ECU・仮想ECUを問わず、各種のテスト対象をサポートし、さまざまなHardware-in-the-Loop(HiL)やSoftware-in-the-Loop(SiL)のセットアップで利用できます。また、最高レベルの欠陥検出率を、他のファジングテストツールを凌駕する実行速度で得ることができます。「ESCRYPT CycurFUZZは動的タイミングと自動例外処理により、既存の類似のソリューションの8.5倍のスピードを達成した」と、ETASのProduct Managerを務めるMarcos Cardosoは述べています。「検出する欠陥数は66%~600%も増加しており、自動車プロトコルの仕様を忠実に守ってテスト範囲を完全網羅し、予期せぬ応答が返ったときにも安定性を失わない」とも述べています。

ETASについて

ETASは、ソフトウェアデファインドビークル(SDV)実現に向けた、車載用ベーシックソフトウェア、ミドルウェア、開発ツール、クラウドベースのサービス、サイバーセキュリティソリューションおよびエンドツーエンドのエンジニアリングとコンサルティングサービスといった多彩なポートフォリオを提供しています。自動車メーカーやサプライヤーの特色のある車載ソフトウェア開発・運用・確保の効率向上を支援します。

ETAS GmbH

Icon Person

Anja Krahl

Senior Manager Press and Public Relations