ETAS EHOOKS ―普段と変わらず自由に、効率良く確実に、かつコストパフォーマンス良く!
ETAS EHOOKSは 、HEXファイルとA2Lファイルから情報を得てECUソフトウェアにバイパスフックポイントを挿入できる、便利なツールです。他のECU情報は一切必要ありません。高度なテクノロジーにより、正確で信頼性の高いフックポイント挿入が可能です。さまざまなフックタイプをサポートしているので、適合、ソフトウェアテスト、ソフトウェア開発、ファンクション開発といった適応性に優れたソリューションを提供できます。
EHOOKSを使用すれば、ECUソフトウェアの変更(フックポイントの挿入)をサプライヤに依頼しなくても、変更済みのECUソフトウェアをわずか数秒で完成させることができます。作業の中断時間とECUソフトウェアのやりとりを減らしてソフトウェアリリースの時期を早めることができ、開発コストも節減できます。
EHOOKS製品のメリット
EHOOKSを使用すれば、ソフトウェアサプライヤ/開発部署に依頼しなくてもバイパスフックポイントをECUソフトウェアに追加可能です。これにより、ソフトウェアサプライヤとOEM間におけるソフトウェアのやりとり回数を削減できます。新しいバイパスフックポイントを配置した新しいソフトウェアができるまで、これまでのやり方だと、ソフトウェアサプライヤとOEM間のループで数週間から、長ければ数ヶ月かかります。EHOOKSを使用すると、それが数秒で解決できるようになりました。小規模なソフトウェアの変更などは、簡単にECUソフトウェアに挿入でき、小さなバグや問題に対処しながら、ソフトウェアサプライヤがオフィシャルバージョンのソフトウェアリリースを提供してくれるのを待つことができます。
高い品質とセキュリティ
特許申請中の高度なフック挿入テクノロジにより、EHOOKSはECU HEXファイルとA2LファイルにアクセスするだけでECUソフトウェアを変更できる信頼性の高い開発手法を提供します。EHOOKSはECUソフトウェアサプライヤと、ECUソフトウェアを使用するOEM間で安全なデータ交換を行います。そのためEHOOKSはECUソフトウェアサプライヤーの知的財産を保護しつつ、高い品質のECUソフトウェアを作り上げます。
EHOOKSは非常にシンプルで使いやすく、適合バイパスのためのECU内部変数をリストから選択してビルドボタンをクリックだけで操作できます。僅かな時間で変更が済みHEXファイルとA2Lファイルが出力できます。
各種使用事例
EHOOKSはバイパスフックポイントをECUソフトウェアに挿入するための柔軟性に富んだテクノロジです。そのため、ソフトウェア/ファンクション開発、テスト、適合などさまざまな開発ドメインにおけるさまざまな使用事例があります。
- ファンクション開発では、EHOOKSでECUソフトウェアに外部バイパスフックとサービスポイントを追加でき、挙動モデリングツールやラピッドプロトタイピングシステムで、新しい制御機能を効率的に開発できます。
- ソフトウェア開発では、EHOOKSは新しいアルゴリズム実装をECUソフトウェアそのものに直接追加でき、ターゲット上で実装のプロトタイピングやテストができます。
- テストでは、EHOOKSは適合バイパスフックでテストデータをECUソフトウェアに挿入するという効率的な手法を実現し、ソフトウェア信号による直接制御やダイアグステートマシーンの上書きが可能です。
- 適合では、EHOOKSの適合エンジニア用メカニズムが適合パラメータの入力変数を直接制御して、小さなソフトウェアバグを処理したり、適合プロセスの効率性を強化します。