INCA-EIP – 実験ターゲット統合パッケージ

INCA-EIP(実験ターゲット統合パッケージ)は、リアルタイムファンクションの開発者がES830/ES910ラピッドプロトタイピングモジュール上でECUソフトウェアファンクションを実行しながらINCAの計測・適合機能を使用することができます。

ASCET-RPやINTECRIOのようなラピッドプロトタイピングツールは、ASCETモデルやSimulink® モデルに基づいて、実験ターゲット用のコードファイル(*.a2l.cod)とそれに対応するASAM 2MCディスクリプションファイル(*.a2l)からなる実験プロジェクトを構築します。ASAM 2MCファイルはINCAにより、実験ターゲットのデータへのアクセスに使用されます。INCA-EIP使用時にASCETではショートカットが使用できます。このショートカットは、ハードウェアコンフィギュレーションと実験環境が定義されているワークスペースを直接選択して実験プロジェクトで使用できるようにして、迅速に実験を開始することができます。

多くの場合、実験ターゲットはECUと組み合わせて使用されます。INCA-EIPでは、1つの実験環境の中で両方のシステムを操作できます。この機能は特にバイパスアプリケーションに有用です。

主な特長

  • ES830/ES910などのシミュレーションコントローラにINCAからアクセス可能
  • ASCETおよびINTECRIOのプロジェクトをINCAワークスペースに容易に転送可能
  • ASCET-RP またはINTECRIO 用INCA コネクタ経由で、ASCET やSimulink®のバックアニメーションを実行できるモデルビュー
  • INCA V7.2以降は、INCA-SIPの機能もINCA-EIPに搭載