02/29/2024
ETASが次世代HSMファームウェアを発売
ソフトウェアデファインドビークル(SDV)のためのサイバーセキュリティ
- すべての主要なオンボードセキュリティ機能と自動車メーカーの要求事項に対応
- セキュリティ要件と性能要件の理想的なバランス
- HSM外部の専用ハードウェアアクセラレータをサポート
ETASのサイバーセキュリティファームウェアの最新バージョンESCRYPT CycurHSMは、新しい高性能E/Eアーキテクチャにより、サイバー攻撃や不正アクセスに対する堅牢な保護を提供するハードウェアセキュリティモジュール(HSM)用ソフトウェアスタックです。ESCRYPT CycurHSM 3.xは車載マイクロコントローラに実装され、ハードウェアアクセラレーションおよびハイパーバイザを介した仮想化をサポートします。本製品はソフトウェアデファインドビークル開発にとってますます重要となるサイバーセキュリティ要件にも対応します。
外部インターフェースの急増、無線通信経由(OTA)での頻繁なアップデートにより、自動車サイバーセキュリティに新たな課題をもたらしています。同時に、データトラフィックの増加や、ドメインコントローラとゾーンコントローラに重点を置くE/Eアーキテクチャの採用により、セキュアなオンボード通信(Secure Onboard Communication:SecOC)の必要性が高まっています。ESCRYPT CycurHSM 3.xはこれらの新しいセキュリティ要件と性能要件を満たし、従来のアクセラレータに加えて、HSMの外部にある専用のハードウェアアクセラレータにも対応します。さらに、マルチコア、マルチユーザー、マルチセッションの環境での仮想インスタンスの使用もサポートし、耐量子計算機暗号機能をいち早く搭載しています。
ESCRYPT CycurHSM 3.xは、自動車メーカーやサプライヤー独自のITインフラストラクチャに簡単に組み込めるプラグアンドプレイソリューションです。HSMファームウェアは一般的なすべてのAUTOSAR/非AUTOSARスタックに統合でき、ISO 26262 ASIL-D、Automotive SPICE、ISO/SAE 21434に準拠しています。ESCRYPT CycurHSM 3.xはセキュアなライフサイクル管理やランタイム改ざん検出、データと鍵の安全な保管、セキュアなソフトウェアアップデートなど、あらゆる主要なセキュリティ要件に対応しているため、自動車メーカーは、ニーズに合わせてカスタマイズすることができます。
「新しいゾーンE/Eアーキテクチャと未来のソフトウェアデファインドビークルは、自動車サイバーセキュリティの新時代を拓くものです。ESCRYPT CycurHSM 3.xはお客様に、そのような進歩を見据えた車載セキュリティソリューションをご提供します。」と、ETASのオンボードセキュリティプロダクトマネージャーを務めるRohan Panditは述べています。
ETASについて
ETASは、ソフトウェアデファインドビークル(SDV)実現に向けた、車載用ベーシックソフトウェア、ミドルウェア、開発ツール、クラウドベースのサービス、サイバーセキュリティソリューションおよびエンドツーエンドのエンジニアリングとコンサルティングサービスといった多彩なポートフォリオを提供しています。自動車メーカーやサプライヤーの特色のある車載ソフトウェア開発・運用・確保の効率向上を支援します。
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Anja Krahl
Senior Manager Press and Public Relations
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