ES415 – センサ電源付高解像度A/Dモジュール

ES415計測モジュールには、アナログ信号を高解像度で計測するためのA/Dコンバータが搭載されています。計測には、短絡保護機能が付いている設定可能なセンサ電源を搭載していて、電気的に絶縁されている4個の計測チャンネルを使用できます。データは各計測チャンネルで最大100 kHzのサンプリングレートで収集できます。

この汎用A/D計測モジュールは、標準化されたインターフェースにより、各種のセンサや計測トランスデューサへの接続を提供します。TEDS(Transducer Electronic Data Sheet)内蔵センサは自動で検知されて設定され、直ちに計測できる状態になるので、マニュアル操作でパラメータを設定する必要はありません。

ES400 seriesのすべてのモジュールと同様に、ES415モジュールはフォームファクタが小さく、実用に即してさまざまな方法で設置できます。堅牢な設計になっているので、テスト用車両のエンジンルーム内のような極限的な動作条件下でも、非常に高い信頼性を発揮します。

利点

  • ハードウェアを追加しないので高速起動が可能
  • イーサネットにより、データ転送の制約なしに高いサンプリングレートで効率的に計測データを収集
  • 計測データの転送と適合には標準化されたXCPプロトコルを使用し、ネットワーク通信にはUDPプロトコルを使用することにより、既存の計測システムに容易に統合
  • 堅牢な設計により、過酷な条件下でも確実に使用可能
  • 標準化されたインターフェースにより、各種のセンサや計測トランスデューサとフレキシブルに接続
  • 他のETAS計測モジュールとの併用時には計測データを自動で同期化
  • 計測データの収集・分析にはINCA 及び MDAなどの専門的なソフトウェアソリューションを使用

特長

  • 個別に設定可能な4チャンネル。チャンネル間は電気的に絶縁
  • 計測レンジ: 100 mV ~ 60 V
  • 計測アダプタを使用すると、計測レンジの拡大が可能
  • サンプリングレート: 0.5 Hz ~ 100 kHz、チャンネルごとに設定可能
  • ローパスフィルタによる最適な信号生成
  • 調整可能な短絡保護機能付センサ電源電圧: 5 ~ 15 V
  • TEDS(Transducer Electronic Data Sheet)内蔵センサを自動で検知・設定
  • 堅牢な防塵防水構造のハウジングおよび接続(IP67)
  • 動作温度: -40 ~ 120 °C