ETAS ISOLAR-Aは、AUTOSAR Classic Platformのアーキテクチャ、システムおよびアプリケーションソフトウェアを設計し運用するためのツールです。関連するベーシックソフトウェアを設定するツールとしてISOLAR-Bをご用意しています。両ツールとも共通のデータベースを使用しているため、効率的に作業することができます。
AUTOSARシステムの開発の際に重要なのは、アーキテクチャの設計です。ETASのISOLAR-Aは、Bosch Group内のプロジェクトや世界中のOEMとの共同事業で蓄積された経験を生かした包括的なソフトウェアです。
ISOLAR-Aは、EclipseテクノロジーとArtopプラットフォームの採用により、既存の開発環境にきわめて簡単に統合できるようになっています。ISOLAR-AとISOLAR-BとETAS RTA製品とを組み合わせることでAUTOSARのあらゆる利点を生かして、アプリケーションおよびベーシックソフトウェア向けのシステム設計からECU設定まで行うことができ、組織の垣根を越えた連携も可能になります。
ISOLAR-AはClassic PlatformのAUTOSARリリースR4.0からR19-11(R4.5)を全てサポートしています。
ETAS ISOLAR-VRTEは、AUTOSAR Adaptive Platform準拠のアプリケーションおよびサービス指向通信を設計し、アプリケーション、サービスインスタンス、マシンマニフェストを生成してマシンに展開するための新しいツールです。
ISOLAR-VRTEは、ISOLAR-Aと同様、Eclipse技術とArtopプラットフォームを使用します。ISOLAR-VRTEはAUTOSAR Adaptive Platformで利用することができ、ETAS RTA-VRTEを使って開発したAdaptiveプラットフォームに展開することができます。
ISOLAR-VRTEはAdaptive PlatformのAUTOSARリリース AP18-03をサポートしています。
注:AUTOSAR Classic PlatformまたはAdaptive Platformのどちらかを使用する場合には、ISOLAR-AとISOLAR-VRTEを別々に使用することができます。両方のAUTOSAR Platformを利用する包括的なユースケースでは、単一Ecliplseインスタンスで両方を使用することもできます。
特長
- Classic AUTOSAR準拠システムおよびアプリケーションソフトウェア作成ツール
- 設定可能な作業プロセスでユーザーの作業をサポート
- ツールの自動化とスクリプティング、問題の検証と修正をサポートすることで効率の良いワークフローを実現
- SystemextractとECU Extractの生成とRTE設定
- AUTOSARバージョン移行
- レガシーフォーマットファイル(DBC、Fibex、LDF、ODX)のインポート
- シングルコア/マルチコアサポート
- ルールによるAUTOSAR検証
- 標準化されたオープンなインターフェース経由で他社製ツールを統合