お好みのエディタで作業できます
ASCET-DEVELOPERは、プログラミングのニーズに合わせてテキストとグラフィックを簡単に組み合わせることができます。ロジックのモデリングにはさまざまな機能が用意されているため、極めて効率的に作業が行えます。次の4つのエディタをご用意しています。
ブロックダイアグラムエディタ
ブロックダイアグラムエディタ
- データと制御フローのモデリング・可視化に最適
- 計算の明示的な順序付けにより、デタミニズムに完全に基づいた実行順序を実現
ステートマシンエディタ
ステートマシンエディタ
- 有限状態機械(finiste state machine)を記述モデルとした決定ロジックのプログラミングと可視化
- アクションおよび条件をESDLとして直接書き込んだり、ブロックダイアグラムエディタでプログラミングされた別の手法でカプセル化したりすることが可能
ESDLエディタ
ESDLエディタ
- ESDL(Embedded Software Description Language)によって、ASCETモデルのセマンティクスを取得し、取得したセマンティクスは、グラフィカルエディタでのプログラム、直接テキストでの記述も可能
- テキストベースの実装向けのコード(ループなど)に最適
Cコードエディタ
Cコードエディタ
- 使い慣れたESDLインターフェースを使用してモデルを定義
- C言語の性能をフル活用してモデルの動作を指定
- 生成したCコードモデルは異なるモデル間でも便利に再利用が可能。一貫性を向上させ、貴重な開発時間を節約
安全なモデリング言語でバグを低減
ASCETは、労力が少なく安全な組込みプログラミングのために作られています。オブジェクト指向プログラミング、意図に基づいた引数処理、セーフループ、セマンティックユニット、ステートマシン、ルックアップテーブル、静的解析、その他各種のツールなどの機能が盛り込まれています。これらの要素が一体となって、組込みシステムにおけるプログラミング体験全般を簡素化し、向上させます。
クラス
クラス
- クラス(class)を構造化の概念として使用することにより、ソフトウェアの複雑さに対処
- 実績のあるオブジェクトベースのカプセル化と体系的な再利用を組込みプロジェクトで実現
タイプシステム
タイプシステム
- ソフトウェアのプロパティをシームレスに再利用するASCETの機能を活用し、生産性を最大化
- 複雑さを簡素化し、ソフトウェアのプロパティを視覚的に表現し、理解を容易に
- 高品質なコードを自動生成し、手作業によるコーディング時間を短縮
セマンティックユニット
セマンティックユニット
- モデル内のユニットや関係を容易に定義
- ASCETは直感的にユニットを理解し手作業で変換することなく統合するため、ユニットを活用したモデルの自然な強化が可能
- ASCETが自動的にユニットを検出し生成されたコードへシームレスに変換することで、モデリングプロセスの合理化を実現
ライブ検証
ライブ検証
- 隠れた問題の早期発見
- 内蔵のライブ静的解析チェック:型の互換性、互換性のないユニット、副作用、読み取りまたは書き込みの欠落、到達不能なコードなど ...
テスト
ASCET-DEVELOPERは、開発サイクルの各段階でモデルを効率的かつ総合的にテストするためにさまざまな可能性を提供しています:
- モデルと表現のプロパティを分離することで、はじめに物理的な動作に焦点を当てたテストを容易に行い、プロセスの後半でよりターゲットに特化した制約を用いたテストの実行が可能
- 内蔵型の単体テストフレームワーク
- ETAS実験環境を用いたオープンループPCシミュレーション
- ステートメント、ブランチ、ステート、トランジション、修正条件判定(MC/DC)カバレッジなどのメトリクスによる、テスト実行からのモデルカバレッジと分析
- ASCET-DEVELOPERのモデルは、FMI規格をサポートする外部ツールのモデルと共にシミュレートすることができます。接続はFMU ExportまたはMATLAB/SimulinkのS-Function転送で実施
- ETASプロトタイピングソリューションを使用したリアルタイムハードウェア上でのファンクションプロトタイピングにより、テストベンチや車両内での早期かつ現実的な検証が可能
- ASCET-DEVELOPERのモデルは、サードパーティ製ツール TPT を使用して体系的なテストが可能
単体試験
- ESDL単体試験フレームワークを使用したソフトウェアユニットの体系的なテスト
- ESDLテストクラスを使用して、独立したソフトウェアユニットをテストし、実行後に結果を可視化
PCシミュレーション
- 実測とデータ校正を伴うPCシミュレーションによる早期設計検証
- 信号発生器、データロガー、ウィジェットを備えた高度な実験環境
カバレッジ
- PCシミュレーションや単体試験の実行によるインタラクティブなテストカバレッジ
- カバレッジビューは、実行中のすべてのソフトウェアユニットのテストカバレッジを要約します。
- テキストエディタやグラフィックエディタでカバレッジを視覚化し、モデルのどの部分がテストされたかを確認します。
自動コード生成
手作業でコードを書くには、ランタイムエラーを防ぎ、規格やコーディングガイドラインに準拠させるために、さらに労力が必要です。ASCET-DEVELOPERを使用すると、問題の解決に集中すればよく、あとはコードジェネレータが進めます。次のような特徴があります:
- 高品質の量産用MISRA準拠Cコード
- ユーザーにとって読みやすいコード
- ASCET-DEVELOPERモデルへのトレーサビリティ
- 防御コードの自動挿入。例としては、ゼロによる除算の防止、型プロパティに基づく飽和制限、配列型のインデックスオーバーフロー保護などがあります。
- 固定小数点コード生成
- ASCET-DEVELOPERモデルのAUTOSAR構造へのマッピングによるAUTOSARコード生成
- 既存のASCET-DEVELOPERモデルの迅速な再利用と、カスタマイズオプションによる各種ターゲット向けのコード生成
- デバイス固有の演算、補間、サービスライブラリへのカスタムコールバック
- コンパイラ用メモリ指令
- コンパイル時または生成時に解決できる条件付きコードとデータ構造
- リソースとランタイムパフォーマンスの多数の最適化戦略
Docs-as-code
シームレスにモデルを編集し、ドキュメントを添付できます。
- お好きな形式(doc、md、tex、adocなど)で文書を書いてください。
- ユーザー定義の設定でテンプレートをカスタマイズ。
- EHANDBOOKコンテナビルド を活用して、インタラクティブなソフトウェアドキュメントを生成します。
Eclipseで構築
Eclipseプラットフォーム上に構築された当社のシステムは、Eclipse® IDEの機能を強化する多数の既存プラグインとのシームレスな統合が容易です。バージョン管理を強化するために、Git、Subversion、その他の商用プロバイダーなど、よく知られたソース管理拡張機能を活用できます。
合理化されたナビゲーション、効率的なリファクタリング、オートコンプリート、強力な検索機能、タスク管理ツールなど、ワークフローを最適化するプロフェッショナルな機能をご利用いただけます。また、当社のプラットフォームは、幅広いファイル形式に対応するエディタを内蔵しており、すべてのプロジェクトで柔軟性と使いやすさを保証します。
モデル比較
ASCETのモデル比較機能は、以下のような利点と機能でモデルを包括的に分析します:
- グラフィカルエディタとプロパティエディタを簡単に比較し、モデルの変更を特定できます。ディファレンスツリー機能では、各修正の詳細を説明し、内訳を明確にします。
- フィルタを適用する柔軟性で比較を調整し、外観の変化によるノイズを最小限に抑えます。個々のファイル、フォルダ、プロジェクト全体を問わず、ASCETにより正確な比較が可能です。
セーフティクリティカル開発向け認証
セーフティクリティカルなソフトウェア開発に適合
ASCET-DEVELOPERを使用すると、すべての重要な安全規格に準拠したソフトウェアを開発できます。
- ISO26262 ASIL-DおよびIEC61508-SIL3 TÜV認証のコードを生成
- MISRA-C:2012準拠
- 防御コードの自動挿入による数値問題の解消