EATB(ETAS Analytics Toolbox)は、効率的なアルゴリズムを用いてデータの選択、フィルタリング、分析前処理が行えるETASの解析およびレポートツールです。EATBは、膨大な時系列計測データの読み込みと評価を同時に実行します。また、アップデートが年2回提供されるため、継続的な機能向上を通じてお客様に最適な利用環境を提供します。
EATB V5.6.0
EATB V5.6.0における新機能一覧:
- “Export reports to Power Point(レポートのMicrosoft PowerPointへのエクスポート)”機能において、1スライドにつき1つのEATBレポートのセクションの書き出しが可能になりました。さらに、エクスポートされたPowerPointスライド上の、色分け表示にも対応しています。また、対象のセクションを選択し、エクスポートすることも可能です。
- 新たに設けられた“Signal Manager“は、従来Configration Creatorで使用されていた“Config Diffs“ダイアログに代わるもので、信号編集の機能が拡張されました。
- 特定の信号IDに対して複数のエイリアスを設定可能
- CSVのエクスポート/インポート機能の使用により、CSVファイル上で信号の容易な保存および一括変更が可能に
- 新たな“ ADAS Video Thumbnails“機能では、測定ファイルと関連のあるカメラやビデオのサムネイル画像をEATBレポートに埋め込むことができます。本機能は、チャートタイプTimeplotおよびIntervalに対応しています。本機能の使用方法について詳しくは「Scripting Guide」を参照してください。
- EATBは、ETASの新しいコーポレートデザインCommonUIへの移行を行い、同時に、より堅牢で強固な開発が実現可能なReactフレームワークへの移行も開始しています。
すべての改善点のすべての概要や詳細については、リリースノートを参照してください。
EATB V5.5.0
EATB V5.5.0における新機能一覧:
- レポートをMicrosoft PowerPointスライドとしてエクスポートする“Export reports to Power Point”機能に対応。チャートは、チャート単位で個々のスライドに掲載されます。
- Windows 11のサポート
- Parquet形式の測定ファイルのサポート
- 新たなスクリプトコマンドへの対応: removeChapter、removeSection、removeChart これらのコマンドにより、最終版のレポートの作成前に、config_Last.m内の不要なチャプター、セクション、チャートの削除が可能となります。
- グローバル変数の誤用を防止するためのセキュリティ対策の改善
定義された変数は、全てのコンフィギュレーションファイルでは使用できず、処理中の機能内でローカルでのみ使用できるようになりました。別のコンフィギュレーションファイル内で変数を使用する必要がある場合、その変数は明示的に“クローバル変数”として定義された上で、要求したコンフィギュレーションファイルへロードされます。
EATB V5.4.0
新機能:
- チャート固有グリッド (chart specific grid)機能が追加: チャート単位で個別のグリッドの定義が可能になりました。これにより、チャート上で設定したユースケースに応じた補間のカスタマイズがしやすくなりました。この設定はオプションで、3つのバリエーションに対応しています。
- EATBの設定変更時の再暗号化が不要に: EATBコンソール (EATBConcole.exe) にstart.jsonファイルが追加になり、EATBの設定ファイル(start.m)の再暗号化が不要になりました。EATBの設定は、start.jsonのスクリプトでキー名と値のペアで定義できます。start.jsonの暗号化は不要なため、EATBコンソールをよりフレキシブルに使用できるようになります。
- EATBを最新の状態に保つため、MATLAB Runtime 2022bとJava 17の重要なアップグレード版を導入:対応するパッケージは自動でインストールされるので、ユーザーによる特別なアクションは不要です。
- 一貫性の観点から、散布図向けの"configure signal axes" オプションをレポートビューワから削除
EATB V5.3.1
新機能:
- 無効な信号のデータポイントを計算から除くオプションに対応: “start.m”で使用可能なオプション“ignoreInvalidDataPoints”が追加されました。”true”を指定することで、無効なデータポイントはNaNsへ置換されます。
- 円グラフと棒グラフの色の設定オプションの追加: 単色 (Color) 、色範囲 (ColorRange)、複数色 (ColorList)のいずれかを指定し、グラフの項目の色の設定が可能になりました。
- 関連するすべての測定ファイルが一覧表示され、ツールチップの拡張機能により、重なっているデータポイントの確認ができるようになりました。リンク付きのファイル名とタイムスタンプ情報が表示されたツールチップから、XDAコンフィギュレーションにエクスポートできます。
- Microsoft Edge対応
- DCMファイルまたはA2L/HEXファイルから取得した適合データ(定数およびカーブ情報)をチャート上でしきい値として使用できます。
EATB V5.2.0
EATB V5.2.0における新機能一覧
- ユーザー任意のMDAテンプレート(.xdaまたは.xdx)をレポート上のチャートから直接選択
- ファイル名の特定の文字を指定して計測ファイルを抽出
- 「コンフィグレーションクリエイター」の操作性を向上
- MDA V8.4.1以降のバージョンとの互換性を向上
EATB V5.1.0
EATB V5.1.0における機能一覧:
- 「コンフィグレーションクリエイター」の操作性を向上
- 「コンフィグレーションクリエイター」に、インポート/計算されたシグナル情報を削除するためのボタンを実装
- ascii、csv、tsv、txt形式の計測ファイルをサポート
- レポートの日本語表記に対応
- すべてのチャートタイプにおいてcsv形式によるエクスポートが可能
- ヒストグラムチャートのビン数を定義する新しいコマンドを実装
注記: 旧バージョン5.0.0との互換性に変更はありません。
EATB V5.0.0
本アップデートは、最新機能の実装と安定性の向上を図ることが目的です。
EATB V5.0.0における機能一覧
- 使用するMatlab Complier Runtime をMCR 2016bからMCR 2019bへ変更
- EATB コードはMATLAB® 2019bにて実行
- mファイル形式によるレポートテンプレートのエクスポートに対応し、MATLAB®への拡張性を向上
- パフォーマンスを最大18%向上し、レポート生成を高速化
- A2L/Hexファイルに基づいた定数およびカーブ情報を適用
- INCA V7.2との互換性向上
- オフラインレポートの表示
- 記録データの一覧
- SP15以降のバージョンをサポート
- INCA-FLOW V4.10との互換性向上により、レポート作成プロセスを自動化
EATB V4.1.0
EATB V4.1.0における機能一覧:
- MDF 4.1計測ファイルのサポート
- エイリアス割り当て機能: 新たなファイルであるconfig_signals.csvでは、複数のECU信号名を単一のラベルにマッピング可能
- jsonファイルにキー名と値のペアとしてメタデータを追加
- コンフィグレーションクリエイター: GUIで直接テンプレートを作成し、測定データおよび追加情報を含むレポートの記述が可能
- SwaggerによるAPIドキュメントをHelpボタンから閲覧可能
- INCA V7.2との互換性向上
- オフラインレポートの表示
- 記録データの一覧
- SP15バージョンをサポート
- MDA V8.xとの互換性向上により、レポート上のツールチップからエクスポートされたxdaファイルによる分析結果の表示に対応
注記: 旧config_signals.mファイルはまだ使えますが、廃止される予定です。信号の定義には使用しないことをお勧めします。
EATB 4.0.0
EATB 4.0.0における機能一覧
- EATBConfigEncrypter: EATBのコンフィギュレーションファイルを変換および処理するためのスタンドアロンツール
- 信号を用いた新しいタイプのしきい値通知
- 各レポートを個別に圧縮およびダウンロードできるボタン
- XDA出力: 表示したチャートや使用した信号に関する情報を含むファイル
注記: Encrypterツールを使用するには、有効なMATLAB®ライセンスが必要です。