INCA V7.1 Service Pack(サービスパック)7

機能一覧

  • J1939 モニタリング
  • CAN-FD モニタリング
  • XCP on CAN-FD
  • UDS on CAN-FD
  • ASAP3 – 低周期CANモニタリング信号のサポートが向上
  • YTオシロスコープではデジタル信号のY軸名とシグナルカーブが明確に相関

J1939 モニタリング

J1939では、29ビットのCANメッセージ識別子を使用して、メッセージに関する情報を符号化します。INCAでは、J1939の信号を他の信号と同じように扱うことができます(変数選択や信号の選択など)。

J1939モニタリングパラメータは、INCAハードウェアコンフィギュレーションの一部として設定できます。

CAN-FD モニタリング

CAN-FDモニタリングプロジェクトを作成するにあたり、INCAはCAN-FD情報が格納されているDBCタイプの入力ファイルを読み取ることができます。CAN-FDパラメータはINCAのハードウェアコンフィギュレーション内に表示されるので、ユーザーはそれらを修正することができます。

XCP on CAN-FD

  • ペイロードが8~64バイトのCANを使用する、XCPによる計測
  • XCPによるデータアップロードおよびデータダウンロード
  • CAN-FDのダウンロードおよびアップロードのデータサイズは最大64バイト
  • XCP Flash on CAN-FD(最大64バイトのペイロード実装

UDS on CAN-FD(ISO14229 on ISO15765-2)

INCAがCAN-FDにおけるUDSプロトコルを新たにサポート

  • アドレスモード、ブロックモード、およびフリーランニングモードで計測
  • 適合
  • アップロード、ダウンロード
  • INCA-ProFによるUDS on CAN-FDフラッシュ書込み
    • 最大4095バイトのUDSメッセージ
    • 最大64バイトのCAN-FDペイロード

ASAP3 - 低周期CANモニタリング信号のサポートが向上

現在の環境では、所定期間内に1回以上値が変わった場合にしか発生しないCAN信号が使用されています。ASAP3のユースケースによっては、タイムアウト発生時にはこのような信号を「無効な計測値(“invalid measurement”)」としてマークする必要があります。

  • ASAP3ではCANモニタリング信号をイベント同期信号として処理
  • 最大で30秒というタイムアウト値を設定可能

このように、ユースケースに合わせてタイムアウトを調整してモニタリングできます。

YTオシロスコープではデジタル信号のY軸名とシグナルカーブが明確に相関

YTオシロスコープのデジタル領域では、Y軸名が明確に相関していなければなりません。アナログ領域とデジタル領域の間のセパレーターを適宜に動かして表示領域の配分を最適化することができます。表示領域の空き具合に応じて、すべてのY軸名が表示されるか、どのY軸名も表示されないかのいずれかになります。どのような場合でも、シグナルカーブをクリックするとステータスバーにY軸名が表示されるので、信号を識別することができます。