ES59x – 汎用インターフェースモジュール

ETAS ES59xコンパクトハードウェアモジュール・シリーズは、Ethernet/ XETK、ETK、FlexRay、CAN、LINといったECU/バスインターフェースをサポートしています。これらのインターフェースはECUの適合、診断、フラッシュプログラミングやバスのモニタリングに使用されます。ES59xシリーズのモジュールはすべて、Fast Ethernet経由でホストアプリケーションに接続されます。Fast Ethernet通信では、すべての入力信号はバンドルされて転送されます。ES59xモジュールはすべて、同じ堅牢でコンパクトな筐体に収められています。

XETK搭載ECUや追加のインターフェースハードウェア、あるいは計測モジュールを接続して同期するために、 ES592ES593-DES595モジュールには、PCポートに加えてEthernetインターフェースが搭載されています。このため、これらのモジュール同士を接続したり、これらのモジュールとES600やES400製品群の計測モジュールを接続したりすることも容易です。これらのモジュールはINCAにより完全にサポートされています。その他のツール環境にもES592、ES593-D、ES595モジュールを組み込めるように、ETASでは、ETASバスインターフェース統合パッケージ(EBI-IP)を提供しています。

主な特長

  • 省スペース型のハードウェアモジュール: Ethernet/ XETK、ETK、FlexRay、CAN、LINのインターフェースを搭載
  • 車載使用に最適
  • ECUの適合、診断、フラッシュプログラミング
  • バスのモニタリング、ロギング
  • 信号を時刻同期して収集
  • ETASのインターフェースモジュールや計測モジュールを追加接続可能な電源内蔵型Fast Ethernetポート
  • INCAソフトウェアとシームレスに統合
  • 既存のツール環境に組み込むためのオープンインターフェースを提供

計測データを時刻同期に収集

ES59xシリーズのモジュールを使用すると、LIN、CAN、FlexRay、またはEthernet経由で転送される信号を時刻同期にして収集することができます。そのため、これらのモジュールはたとえば、短いタイムフレームでECUからXETKインターフェースを介してEthernet経由で転送される信号をCANの信号と同期して収集するタスクに最適です。

計測テクノロジーをフレキシブルに増強

ES59xシリーズのインターフェースモジュールには、ECUと車載ネットワークだけでなく、ETASのES400ES600製品群のEthernet計測モジュールも接続できます。接続した計測モジュールには、データ転送ケーブルを介して電力も供給されます。

オープンインターフェース

ETASのEBI-IP(ECU/バスインターフェース統合パッケージ)ソフトウェアパッケージを使用すると、ECU/バスインターフェースを他社製アプリケーションに統合することができます。このパッケージは、ETASウェブサイトにあるダウンロードセンターから無料でダウンロードできます。

ECU/バスインターフェース

製品名 ETK FlexRay CAN LIN

ES592

1ch

高速/低速× 2ch

2ch

ES593-D

1ch

高速 × 4ch

ES595

1ch

1ノード(A/B 2ch)

高速/低速× 2ch

2ch

デバイス接続用インターフェース

製品名 Ethernet – PC / アップストリームモジュール用 Ethernet – ダウンストリームモジュール用 時刻同期

ES592

1ch

2ch

yes

ES593‑D

1ch

2ch

yes

ES595

1ch

1ch

yes