ES500 – ECU/バス インターフェースモジュール・シリーズ

ETASは、ECUと高速通信するインターフェースであるETK/XETKや、LIN、CAN、CAN FD、FlexRayといった一連の車載バスインターフェースを持つES500という小型モジュール群を提供します。
ES500製品群– システム概観

適合及びテストエンジニアは、ECU内部の制御パラメータ、診断パラメータ等の計測や適合を行います。

ES500はECUとPC上のアプリケーションの通信を確かなものにします。

用途に応じてインターフェースを選択

大量の信号を収集する場合のECUインターフェースとして、ETKやXETKが最適です。性能要件がそれほど厳しくない場合は、ASAMで策定されたCAN適合プロトコル(CCP)や、後継規格の汎用計測・適合プロトコル(XCP)などのシリアル適合プロトコルは、CAN、CAN FD、FlexRay、Ethernetなどの物理層プロトコルと組み合わせて開発用ECUに実装されます。量産用ECUの適合は、KWP2000のような診断プロトコルを介して、CAN診断インターフェースを使用して行われます。LIN、CAN、CAN FD、FlexRayなどの車載バス上の信号をモニタリングすることで、テストと適合の両方のアプリケーションを補完することができます。

INCAによるサポート

ES500製品群の小型ECU/バスインターフェースモジュールはすべて、INCAソフトウェアによりサポートされています。INCAは、ES400シリーズやES600シリーズの計測モジュールを介して、ECUや車載バスの信号、およびセンサやアナログソースからのデータを記録することができます。

ES500 ECU/バスインターフェースモジュール・シリーズ

計測データの取得やECU適合は、ES500シリーズのモジュールの代わりにES900プロトタイピング/インターフェースモジュール・シリーズのモジュールをINCAとともに使用して行うことも可能です。省スペース型のプロトタイピングモジュールES910は、ES59xシリーズのモジュールに比べて強力な演算能力を備えています。ES910により、MATLAB®/Simulink®、ASCET、またはCコードで作成されたECU機能プロトタイプを実車のリアルタイム環境で容易に評価することができます。

製品シリーズ ECU/バスインターフェース PC インターフェース
ES523 –
CAN FDインターフェースモジュール

CAN FD, CAN

Ethernet

ES58x –
基本インターフェースモジュール

CAN, CAN FD, FlexRay

USB

ES59x –
汎用インターフェースモジュール

ETK, Ethernet/XETK, FlexRay, CAN, LIN

Ethernet

プロトタイピング/インターフェースモジュールES900 に関しても、INCAによってサポートされています。

コンパクトタイプのプロトタイピングモジュールES910 はES59xシリーズに比べて、はるかに強力な演算能力を備えています。ES910により、MATLAB®/Simulink®やASCET、あるいはCコードで作成されたプロトタイプのECU制御機能を、実車のリアルタイム環境で容易に評価することができます。