ES900 – プロトタイピング/インターフェース モジュール

ES900シリーズのプロトタイピング/インターフェースモジュールは、過酷な環境の実車やテストベンチのアプリケーションに適しています。
ES910 – 快速原型及接口模块

ベースとなるモジュールES910の核心をなすのはNXP PowerQUICCTM III MPC8548プロセッサです。

これらのモジュールは小型ながらECUおよび車両バスアクセス用のETK、XETK、CAN、CAN-FD、LIN、FlexRayといった各種インターフェースを提供します。マルチ入出力モジュールES930はいくつかの異なる入出力によるセンサ及びアクチュエータに接続可能です。分散環境の測定データ収集には、ES400 シリーズの小型計測モジュールとES63x 空燃比計シリーズ ES910 モジュールに接続できます。ベースモジュールとホストアプリケーションが稼働するPCは、Gbit/s Ethernetインターフェースにより相互接続されます。

ES900シリーズのモジュールを使用すると、車載ECU向けの新しい制御・診断機能のプロトタイプの妥当性確認を実際的な環境条件下で行うことができます。制御プロトタイプの設定はINTECRIOおよびASCET-RPによって行われます。INTECRIOでは汎用Cコード、MATLAB®/ Simulink®またはASCET ASCETモデル、あるいはAUTOSAR準拠ソフトウェアモジュールのファンクションを統合できます。ターゲットと同等のプロトタイピングを可能にするために、ES910ベースモジュールはリアルタイムOS RTA-OSEK およびETK、XETK、またはXCPバイパスインターフェースによるECU接続をサポートしています。

INCAを使用すると、ES900制御プロトタイプを適合用に統合できます。さらに、ES900モジュールをINCAとともに使用して、ECUおよび車載バスの信号測定やECU適合を行うことができます。また自動化を図るために、INCAの機能をES910に転送してリアルタイムに実行し、EtherCATまたはiLinkRTTMインターフェースによりテストベンチ自動化システムに統合することができます。

利点

  • 設計開発・アプリケーション用の小型プロトタイピング/インターフェース モジュールシリーズ
  • リアルタイム演算向けPowerQUICCTM III MPC8548プロセッサを採用
  • ETK、XETK、CAN、CAN-FD、LINおよびFlexRayインターフェースを提供
  • INCA、INTECRIOおよびASCETに対応
  • ETK、XETK、XCP on EthernetおよびXCP on CANバイパスをサポート
  • マルチ入出力モジュールES930と小型計測機器ES400シリーズや空燃比計ES63xシリーズに接続
  • テストベンチ自動化インターフェースEtherCAT、iLinkRTTMをサポート

ES900 シリーズ 対応インターフェース

製品名 インターフェース
ES910 – プロトタイピング/インターフェース モジュール PowerQUICC™ マイクロプロセッサ、ETK×1、XETK×1、CAN×2、LIN×2、ES400 インターフェース
ES920 – FlexRayモジュール FlexRay
1ノード(2ch)
ES921 – CAN モジュール

CAN×2

ES922 – CAN FD モジュール

2x CAN-FD

ES930 – マルチ入出力モジュール

入力16チャンネル, 出力14チャンネル, ハーフブリッジ6チャンネル電流計測機能付き

ES9xx – 製品