ES921 – CAN モジュール

ES921 CANモジュールをES910モジュールの拡張スロットに差し込むことで、小型 ES910プロトタイピング/インターフェースモジュール用のCANインターフェースを2つ増設することができます。

増設した2つのCANインターフェースは、個別に高速または低速のCANバス用に設定できます。高速バスはTJA1040トランシーバ経由で接続され、低速バスはTJA1055トランシーバ経由で接続されます。

ラピッドプロトタイピング実験を行うために、INTECRIOとCAN-I/OファンクションまたはXCP-on-CANバイパスファンクションを使用してECUバイパスを構成することができます。ES921モジュールによって増設した2つのCANインターフェースを使用することで、ES910モジュールのプロトタイピングファンクションを車載ネットワーク内の最大4つのCANバスに接続することができます。

測定・適合を行うために、INCAとES921 CANインターフェースを使用して車載バスからデータを収集することができます。INCAのバージョン6.2.1以降では、ES921モジュールを用いる測定と適合をサポートしています。たとえば、ES910モジュール経由でCANバイパスに接続されているECUをINCAで適合することができます。

特長

  • ES910用のCAN拡張モジュール
  • 電気的に絶縁された2つのCANインターフェース
  • TJA1040トランシーバで高速CANバスに接続、またはTJA1055トランシーバで低速CANバスに接続
  • ボーレートは最大1 MBd(高速CAN)または最大125 kBd(低速CAN)
  • FPGAベースのCAN通信コントローラ
  • フロントパネルのLEDがCANの通信状態を表示
  • 高速CANバス経由のウェイクアップ機能
  • INTECRIO、ASCET-RP、INCAとともに使用可能