増設した2つのCANインターフェースは、個別に高速または低速のCANバス用に設定できます。高速バスはTJA1040トランシーバ経由で接続され、低速バスはTJA1055トランシーバ経由で接続されます。
ラピッドプロトタイピング実験を行うために、INTECRIOとCAN-I/OファンクションまたはXCP-on-CANバイパスファンクションを使用してECUバイパスを構成することができます。ES921モジュールによって増設した2つのCANインターフェースを使用することで、ES910モジュールのプロトタイピングファンクションを車載ネットワーク内の最大4つのCANバスに接続することができます。
測定・適合を行うために、INCAとES921 CANインターフェースを使用して車載バスからデータを収集することができます。INCAのバージョン6.2.1以降では、ES921モジュールを用いる測定と適合をサポートしています。たとえば、ES910モジュール経由でCANバイパスに接続されているECUをINCAで適合することができます。