車載ECUの通信や計測・適合、ADAS、さらにはデータバックボーンまで、多様な用途に活用できる「車載イーサネット」は、未来の車両データ管理手法のひとつであると言えます。
ES16xファミリのギガビット車載イーサネットメディアコンバータは、車載イーサネット信号を標準のイーサネット信号に変換することができます。これにより、PCなどから車両データを読み込んで適合や診断を行ったり、高速でデータを伝送したりすることが可能になります。ES16xモジュールの設定は非常にシンプルで、マスタースレーブ設定や速度の設定も手動や自動で行うことができます。
特徴
- 100 Mbitまたは1 Gbitで動作
- ビットレートを自動同期
- マスター/スレーブモードを自動または手動で設定
- ブラウザ経由での簡単な設定操作
- モジュールのステータスをLEDのON/OFFパターンで詳細に表示
- ETASの「キープアライブコンセプト」に準拠した自動スタンバイモード
- IEEE1588による信号伝播時間計測をサポート
- 堅牢なLEMOコネクタ
- 防水・防滴(IP42)
利点
- 車載バッテリ消費量の節約
- システム全体の時間同期
- 過酷な環境においても使用可能
- セットアップが容易
ES160ギガビット車載イーサネットメディアコンバータ
ES160は、PCに接続して使用できるように設計されています。このモジュールはポイントツーポイントの信号変換が行えるため、1台のPCをECUやミラーポートに接続することができます。バナナコネクタ(ES160.1)または安全バナナコネクタ(ES160.1-S)を使用して外部電源を接続し、他のETASハードウェアモジュールを併用せずに動作させることも可能で、さまざまな開発環境に統合することができます。
車載イーサネットソースとの接続には、認証取得済みの堅牢なLEMOコネクタを使用します。転送速度は手動(100 Mbit/1 Gbit)または自動で設定できます。ホストへの接続にはRJ45コネクタを使用します。
ケーブル
ES16xモジュールを車両ネットワークやXETKインターフェースに接続するためのケーブルにはさまざまな種類のものが用意されています。シールドの有無やコネクタ形状など、作業環境に合わせて選択することができます。