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ETAS RTA-BSW ― 安全関連システム開発の基礎

ETASは、ISO 26262-6付属書Dに定義されている「Freedom from Interference(安全関連機能とそれ以外の機能とは独立で干渉されない)」というコンセプトの実装に必要なすべてのモジュールを提供します。すべてのRTA-BSWモジュールは、ISO 26262 / ASIL Dに従って、Safety Elements out of Context(SEooC)として開発されます。「Freedom from Interference」というコンセプトにより、安全関連と非安全関連のソフトウェアモジュールや、安全性要求レベルの異なるソフトウェアモジュール、品質管理(QM)ソフトウェアなどを同一の電子制御装置(ECU)上で実行できるアーキテクチャを実装することができます。

ETASはAUTOSARベーシックソフトウェアに関して、エンジニアリングとコンサルティング、BSW リリースパッケージや機能安全クオリフィケーションパック(FSQP)などの標準サービスを含む、包括的なサポートを提供しています。

BSWリリースパッケージは、お客様固有のハードウェアプラットフォームに合わせてRTA-BSWモジュールの設定、統合、テストを行うサービスです。さらに、特定のマイクロコントローラ向けに事前に設定を施したスターターキットもご利用いただけます。

機能安全クオリフィケーションパック(FSQP)は、ETAS RTA-BSWを使用してISO 26262への適合を達成しようとするお客様をお手伝いするサービスで、セーフティ・マニュアル、開発プロセスのエビデンス、専門家によるコンサルティングがあります。すべてのRTA-BSWモジュールには、機能安全基準に従って適切な開発プロセスの証明が与えられます。このサービスには、プロジェクト固有のソフトウェア安全要件に適用するRTA-BSWセットアップを定義することを目的とした、機能安全コンサルティングも含まれています。このコンサルティングの成果として、プロジェクト固有のソフトウェア安全要件がBSWに割り当てられて、お客様のプロジェクトに適合したセーフティ・マニュアルが作成されます。

RTA-BSWのモジュールとスタック

ETASは、AUTOSARの各種モジュールを組み合わせた便利なパッケージとして、以下のRTA-BSWスタックを提供しています。

  • RTA-SAFE – WdgM, WdgIf, E2E, CRC
  • RTA-SEC – CSM, CAL, CRY, CycurHSM
  • RTA-DIAG – Dcm, Dem, Fim
  • RTA-J1939 – J1939Tp, J1939Dcm, J1939Rm, J1939Nm
  • RTA-COM – Com, PduR, IPduM, ComM, NM
  • RTA-MEM – Nvm, MemIf, Fee, Ea
  • RTA-IOAB – Ecu_IA, Ecu_ID, Ecu_OD, Ecu_PWM, Ecu_PM, Ecu_PO
  • RTA-BASE – EcuM, BswM, Det, StbM
  • RTA-CAN – CanTp, CanSm, CanNm, CanIf
  • RTA-FRAY – FrTp, FrSM, FrNm,FrIf
  • RTA-LIN – LinTp, LinSM, LinNm, LinIf
  • RTA-ETH – EthIf, EthSM, SoAd, UdpNm, TcpIp, Sd
  • RTA-XCP – XCP, XCPW (CAN, FlexRay, Ethernet)
  • RTA-CD – CD
  • RTA-HWD – EthTrcv, CanTrcv, LinTrcv, FrTrcv, ExtEE
  • RTA-OS*
  • RTA-RTE
  • RTA-MCAL*

*特定のコンパイラとハードウェアプラットフォームに対応