RTA-BSWスターターキット

RTA-BSWスターターキットには、ユーザーがリファレンスアプリケーションを生成するために必要なすべてのソフトウェアツールと評価ライセンスが、サンプルのアプリケーションソフトウェアやコンフィギュレーションと一緒に含まれています。このキットには、ランタイム環境（RTE）、オペレーティングシステム（OS）、COM、MEM、DIAGなどのBSWスタック、特定のマイクロコントローラとコンパイラの組み合わせに対応したマイクロコントローラ抽象化層（MCAL）などすべてのAUTOSARスタックが含まれています。

また、サンプルのアプリケーションをXCPベースの適合ツール（ETAS INCAなど）と使用する場合は、このRTA-BSWスターターキットによりコンフィギュレーションからA2Lファイルを生成することもできます。

RTA-BSWスターターキットは、代表的なハードウェアやバーチャル環境で動作するよう設計されています。（現在対応しているプラットフォームにつきましては、こちらを参照してください）。

特長

• 実際に使用できる、AUTOSARリファレンスアプリケーション
• 編集可能なベーシックソフトウェア（BSW）コンフィギュレーションファイル
• すべてのアプリケーションソフトウェア（ASW）モジュールを網羅したソースコード
• すべてのBSWモジュール（OS以外）を網羅したソースコード
• 適合をサポートするA2Lファイルを生成可能
• トレーニング付き

リファレンスアプリケーション

RTA-BSWスターターキットから生成されるリファレンスアプリケーションでは、実際に以下を行うことができます。

• ツールのワークフロー（DBCなどの既存のフォーマットからの設定を含む）
• CAN通信（UDS診断プロトコルを含む）
• 診断イベント管理
• 不揮発性メモリ管理
• モード管理
• ウォッチドッグ管理
• E2E（エンドツーエンド通信プロトコル）
• 生成されたA2Lファイルを用いてXCPプロトコルで行う適合

キットに含まれるソフトウェア

RTA-BSWスターターキットには、以下のソフトウェアとライセンス*が含まれています。

• RTA-RTE: RTEジェネレータ
• RTA-OS: 特定のコンパイラ／コントローラに関連するターゲット固有部分を含む、リアルタイムオペレーティングシステム
• RTA-BASE: ECUとBSWのモード管理
• RTA-DIAG: 診断コンポーネント
• RTA-SAFE: 安全管理用コンポーネント
• RTA-MEM: 不揮発性メモリコンポーネント
• RTA-COM: ネットワークに依存しない通信コンポーネント
• RTA-CAN: CAN固有のネットワークコンポーネント
• RTA-XCP: CANにおけるXCPプロトコルの使用をサポート
• RTA-A2L: A2Lファイル用ジェネレータ
• MCAL: マイクロコントローラ抽象化層
• ISOLAR-A: AUTOSARオーサリング／ベーシックソフトウェアコンフィギュレーションツール

また、リファレンスアプリケーションも含まれています。リファレンスアプリケーションは、編集可能なBSWコンフィギュレーション（EcuC値）ファイル、関連するASWソースコード、すでに生成されているA2Lファイルで構成されています。

*ライセンスについての詳細情報は、オーダー情報のページでご覧いただけます。

キットに含まれるトレーニング

RTA-BSWスターターキットを最大限に活用していただき、今後AUTOSARを使用するための準備を整えていただけるように、このスターターキットパッケージにはオンサイトトレーニングが含まれています。

ご利用いただけるスターターキット

RTA-BSWスターターキットは、現在下表のマイクロコントローラ、コンパイラ、MCALの組み合わせに対応しております。